エレン・イェーガー (Eren Yeager)

本作の主人公は、シガンシナ区出身の少年で、15歳から19歳にかけて成長します。彼は「自由」を強く求め、調査兵団に入団して壁の外の世界を探検することを夢見ています。10歳の時、巨人の襲撃で母親を失った経験から、巨人を駆逐することを目指すようになります。

彼は強い勇気と行動力を持ち、周囲に大きな影響を与える存在ですが、時には感情的で突っ走ることもあります。12歳で第104期訓練兵団に志願し、5番で卒業。徒手格闘術に優れ、トロスト区防衛戦で巨人化能力が覚醒し、調査兵団に迎えられます。特別作戦班に配属され、様々な作戦に参加する中で、壁外勢力やパラディ島の歴史の真実に辿り着きます。彼の中には「始祖の巨人」と「進撃の巨人」の力が眠っていることが判明し、独自の目的を持って行動を始めます。

854年にはマーレを襲撃し、「戦鎚の巨人」を捕食。パラディ島に戻った後、「イェーガー派」を率いて異母兄ジークと接触し、始祖の巨人の力を発動させます。エレンはジークの計画を拒否し、始祖ユミルを味方につけて「地鳴らし」を発動。異形の巨人となり、パラディ島外の人類を攻撃します。最終的に、彼を止めるために追ってきた調査兵団とマーレの戦士たちとの戦いを経て、ミカサによって討たれます。

彼の行動は、未来に見た「巨人の力を消滅させる」というビジョンを実現するためのものであり、同期たちには記憶を改竄して伝えていました。死後、彼の首はミカサによって故郷の丘に埋葬されます。

15歳までは短髪でしたが、19歳になるころには髪を後ろで束ねることができるほど伸びています。実写映画版では、青年として描かれ、壁の外への想いが原作とは異なり、両親と離別している設定です。2023年10月23日には『プロフェッショナル 仕事の流儀』で特集されました。