ヨハイム・レオ・アルマデル

使徒聖の現第一席であり、「瞬（またたき）」の騎士として知られる帝国最強の使徒聖。紅の髪を持つ大剣使いで、専用の戦闘衣である甲冑とコートを着用し、細身の長剣を提げている。寡黙な性格で、女王の護衛を務める星霊使いを無音で倒し、ミラベアの風の結界を突破するなど、驚異的な速度と力強さを兼ね備えている剣士である。

天帝の側近として常に控えているべき立場でありながら、八大使徒の依頼により、女王捕獲作戦に参加し、自ら「女王は自分が狩る」と宣言する積極性を見せた。女王の間でミラベアと対峙し、彼女が皇庁を星霊使いの楽園にしようとする夢を欺瞞として否定し、新しい世界の創造を宣言する。

彼の正体は、皇庁出身の星霊使いでありながら帝国に寝返った裏切り者である。イリーティアと同様に皇庁を変えるために国を裏切った。ミラベアに対して「自分はあなたを知っていたが、あなたは自分を唯の敵としか見なかった」と述べ、哀れみを込めている。その特性を活かし、ミラベアの「星霊使いを除いた敵を倒せ」という指令を受けつつ、星霊術を回避して女王に近づき、彼女を守ろうとしたイリーティアを斬り伏せ連れ去った。

実は、イリーティアとは皇庁時代からの唯一無二の主従関係にあり、星霊が弱いために星霊部隊に入れず落第した自分に声をかけてくれたイリーティアに対し、忠誠を誓った。イリーティアもまた、自分の唯一無二の騎士として彼を信頼し、共に星霊至上主義に染まった皇庁や、星霊使いを差別する帝国を破壊することを誓い合っていた。