グロウリィ

ゾア家の当主は特殊な逆襲型の「罪の星霊」の保持者であり、車椅子に座る老人です。帝国軍による負傷で足が不自由になりながらも、その目に宿る怨みは衰えていません。現女王に対しては不満を抱いておらず、ルゥ家に対立しつつ、ヒュドラ家の陰謀にも気づくなど、非常に賢明であると言えます。

ゾア家は、帝国の襲撃をヒュドラ家が差し向けた罠によって受けますが、戦うことができなくなっていた当主は、敵が自分のもとにやって来たことに喜びを感じ、ネームレスと対峙します。星霊の力は、敵が故意に「先制・再犯・兵器・無勢・破壊・虚偽・裏切り」という七つの大罪を犯すことで発動し、星霊エネルギーが「化身獣《アバター》」として現れます。この化身獣は呪いにも似た存在で、触れたものを侵食します。ネームレスの左腕と右拳を侵し無力化させ、罪が犯されれば増殖し巨大化します。物理干渉をはねつける一方で、こちらからは物理干渉が可能という異常な強さを持っています。

ネームレスを圧倒した後、ヴィソワーズとシスベルを抑えますが、イリーティアが神星変異「被検体E」としての力を発現させたことにより不意を突かれ敗れます。結果として、帝国に新たな被検体として拘束・引き渡されることになります。