タリスマン

ヒュドラ家の当主であり、純血種の魔人である彼は、「波濤」と「暴虐」という二つ名を持つ。彼の外見は、格式高いスーツを着こなす壮年の男性で、体格も際立っている。表面上は女王やルゥ家に従順で中立的な態度を取っているが、実際にはゾア家を追い詰めることでルゥ家にも圧力をかける二面性を持つ。彼は老獪で、敵と対峙する際にもその巧妙さが光る。彼はのらりくらりとした会話をしながらも、敵を確実に倒す攻撃を仕掛けるため、詐欺師とも評されることがある。

彼はイリーティアと共謀し、敵である帝国を利用してルゥ家とゾア家を排除しようと画策している。彼の判断は柔軟で、その背後には帝国の力を利用して星の中核（コア）に至る計画があるとされるが、詳細は明らかにされていない。帝国内では八大使徒とも関係を持っている。

彼は「波」の星霊の保持者であり、不可視の力学エネルギーを波動として放出する能力を持つ。このエネルギーを物理的な加速度に変換することで、彼の拳は触れただけで相手の肋骨や内臓を破壊するほどの力を持つ。さらに、彼の体技は非常に高度で、波動の力を借りて加速させることで、イスカでさえ視認できない速度を実現している。このような能力から、彼は星霊使いにとって特に危険な存在とされている。