豚頭帝ゲルド

豚頭帝は、数百年ごとに現れる特異な存在であり、特殊なユニークスキル「飢餓者（ウエルモノ）」を持つ。このスキルにより、絶え間ない飢餓感を感じ、食べたものをエネルギーに変換し、食べた魔物の能力を豚頭族に伝えることができる。この能力のために、周囲の生物や有機物を食い尽くし、災害を引き起こすことがある。過去には人間が捕食対象外であったため、人間によって討伐されてきた。

第2巻では、大飢饉を生き延びるため、豚頭族を率いて武力蜂起を起こし、養父であるゲルミュッドによって「豚頭帝」と名付けられる。20万の大軍を率いて大鬼族の里を滅ぼし、蜥蜴人族の王国でリムルたちと対峙する。戦いの中で、ゲルミュッドの願いを叶えるために彼を喰い、魔王種へと進化する。最終的にはリムルの「捕食者」によって喰われ、敗北する。リムルが自分の罪を背負ってくれることに安堵しながら消滅する。