木之本藤隆（きのもと ふじたか）

さくらと桃矢の父であり、撫子の夫である彼は、大学で考古学を教えています。1月3日生まれで、撫子や桃、桜の花が好きです。白、茶色、アイボリーの色を好み、穏やかで優しい性格を持ち、常に笑顔を絶やしません。普段から敬語を使い、家族にも敬称を付けて話します。クロウカード編の時点で43歳ですが、若々しい外見を保っています。料理、特にお菓子作りが得意ですが、音楽は苦手です。家族の中で最も運動神経が良いものの、魔力や霊感は持っておらず、クロウカードに関することは知りません。家ではサルのスリッパを履いています。クロウカードの本は元々彼の所有物だったようです。

撫子とは高校教師と生徒の関係から始まり、彼が25歳の時に9歳年下の彼女と結婚しました。彼の出生や家族構成が不明なため、天宮家とは疎遠で、特に真嬉と園美からはあまり良く思われていませんでした。しかし、友枝小学校の運動会で園美と再会し、真嬉とも和解の機会を得ました。撫子が掲載された雑誌の切り抜きを写真立てに入れて大切にしています。

原作では、彼はクロウ・リードの生まれ変わりで、エリオルの分身とされています。クロウの魂が分かれた際、魔力はエリオルに受け継がれたため、彼自身には魔力や霊的な力はありませんが、その素質と波動は桃矢とさくらに受け継がれています。エリオルの魔法が効かない唯一の存在であり、出生が不明であることが天宮家の反感を買った一因でした。彼自身もそのことを理解しており、真嬉と会った際には謝罪を受け入れました。さくらがエリオルの魔力を半分送ったことで、彼は魔力と霊感を得て、守護霊となった撫子と再会します。アニメでは、クロウ・リードの生まれ変わりという設定はなく、エリオルの魔法の影響を受けていますが、さくらの異変に薄々気付いている様子があります。