ジゼル・ジュエル

長い黒髪と小さな軍帽を身につけた少年でありながら、女性の姿をしている。彼は自らを「ボク」と称し、「ジジ」という通称で知られている。外見は天然ぶっているが、実際には嗜虐的な性格を持ち、興奮するとしばしば涎を垂らす。状況が切迫すると、口調が荒く男性的に変わる。男性であることを指摘されると、敵意を露わにする。

彼の実力はリルトットと同等で、完聖体になる能力も持っているが、疲れるためにあまり使用しない。戦闘では自身が直接戦うよりも、ゾンビを使役して戦うことを好む。また、彼は高い不死性を持ち、体が切り裂かれても動じない。

彼の能力「死者（ザ・ゾンビ/The Zombie）」は、自分の血を浴びせた者をゾンビに変えて操ることができる。ゾンビ化された者は致命傷を受けても活動を続けることができ、その肉を使って他の生者の傷を修復することも可能だ。生存中にゾンビ化された者は戦闘力がほとんど低下せず、精密な操作が可能だが、死亡後にゾンビ化された場合は力が落ちる。

彼は「見えざる帝国」の比較的新しいメンバーであり、リルトットやバズビーと共に真世界城に到着し、ユーハバッハと交戦したが、敗れた。その後、小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、ハッシュヴァルトの側近に救われ、リルトットと共に行動し、綱彌代時灘の陰謀に巻き込まれ、死神と共闘することになる。

技「神聖滅矢（ハイリッヒ・プファイル）」は、骨のような形状の霊子兵装の弓から、デフォルメされた髑髏型の矢を放つ。滅却師完聖体「神の死（アザルビオラ）」では、鳥の羽の骨格のような翼が生え、胸元に髑髏の装飾が現れる。