パウロ・グレイラット

パウロはアスラ王国の上級貴族、ノトス・グレイラット家出身で、12歳の時に厳格な父親との関係が原因で家を出て冒険者としての生活を始めました。彼は剣術の三大流派を上級レベルまで習得し、特に北神流で顕著な才能を持っていますが、その流派を使うことには抵抗があります。彼の剣技は理想的な剣士と評されるほどで、防御と攻撃のバランスが取れています。

冒険者としての生活中にパーティメンバーだったゼニスとの間に子どもができたことから、安定した生活を求めて冒険者を引退しました。その後、従兄弟のフィリップの支援を受けてブエナ村の駐在騎士となり、村の取りまとめ役を務めています。

パウロはリーダーとしての能力に優れ、人々との接し方に偏見がなく、決断力と実行力も持ち合わせていますが、私生活では女性関係や感情のコントロールに問題を抱えており、これが人間関係での失敗につながっています。特に家族に対しては、自分の期待を押し付けがちで、そのことが原因で喧嘩になることもしばしばです。

フィットア領転移事件では、娘のノルンと共にアスラ王国南部に転移し、行方不明となった家族の捜索を開始しましたが、多くの困難に直面します。この過程でルーデウスとの再会と和解を果たし、自身の過ちを認める成長も見せました。

彼の愛剣は、聖ミリスの聖剣の模造品の柄を使用しており、その刃は非常に頑丈で長持ちすると評価されています。この剣は彼にとって仲間の重要さを象徴するアイテムであり、大切に使われています。