空（そら）

本作の主要キャラクターの一人。冒頭では18歳で、12巻においてディスボードへ召喚されて1年が経過し、19歳になる。無職で非モテ、コミュニケーション障害を抱えるゲーム廃人であり、白の義兄（再婚した父親の連れ子）である。

ゲームの分野では、文系の領域を担当しており、歴史、社会、経済、政治、法律（ルール）といった、人の意思が関与する領域を得意とする。そのため、ゲーム理論や修辞学、レトリックを駆使し、相手を欺くことで勝利をもたらす。自身には絶対に嘘をつかず、才能はないが、相手を自分の土俵（底辺）に引き摺り下ろす戦略を磨き上げた結果、これらのスキルを身につけたのである。

駆け引きや読み合い、揺さぶり合いなどの「不確定要素」を見抜く能力に非常に優れ、卓越した先読みはまるで未来予知に近い。また、相手のイカサマも見破る洞察力を持ち、コールドリーディングを得意としている。しかし、不完全な勝利や、相手が楽しめないゲームを嫌う傾向がある。

他者の思考を読み取る能力に秀でているが、18年間童貞を続けているため、恋愛については非常に鈍感である。人類全般を無能だと感じているが、白と出会ったことで、人類の中に存在する“天才”的な可能性を信じられるようになった。

白と離れることができず、趣味と実益を兼ねて全年齢と18禁の境目を模索中である。また、童貞であるが、海棲種の女王が彼の毛髪を元に勝手に作った娘がいる。

『このライトノベルがすごい!』の男性キャラクター部門で、2015年版と2016年版で6位、2017年版で9位、そして2018年版で再び6位に輝いた。