白（しろ）

本作の主人公の一人である彼女は、物語開始時点で11歳、12巻でディスボードに召喚されてから1年が経ち12歳になった。彼女は不登校で友達もおらず、いじめられっ子で対人恐怖症のゲーム廃人である。空の義妹であり、再婚した母親の連れ子である。

彼女の特徴は真っ白な髪と赤い瞳の美少女であること。ゲームにおいては理系分野を担当し、数学や物理の計算からゲーム理論を駆使してチェスを「○×ゲーム」と断じるほどの才能を持つ。数学で記述できる事象や論理が介入するもの、自然法則など、意思の介在しない分野が得意である。

その天才ぶりゆえに周囲から理解されず孤立していた。1歳で言葉を発し、その言葉を聞いた母親を恐怖させたため、『白い壁の建物』で3歳までの2年間を過ごし、「知能検査」と称したゲームでは全て「計測不能」とされた。

彼女はチェスやFPSなどの二人零和有限確定完全情報ゲームを得意とし、チェスではグランドマスターを完封したコンピュータープログラムに対して先手後手を入れ替えて20連勝した。ゲームにおいては数学を主体とした計算式による演算を行い、空とは異なる手段で先読みを行う。そのため、自由意志が介入しないゲームにおいては、（チートやツールアシストを用いても）彼女に勝てる者はいない。

彼女は空に対して兄以上の感情を抱いているが、それを隠しているため空本人にはまだ気付かれていない。

『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2015年版で10位、2016年版で7位を獲得。メロンブックスで開催された「MF文庫Jヒロインコンテスト2015 in Melonbooks」（2015年7月から同年9月に開催）では1位、同「MF文庫Jヒロインコンテスト2017 in Melonbooks」（2017年9月から同年10月に開催）では3位をそれぞれ獲得している。