グリュエール・ソルジェスト

ソルジェスト王国の王であり、選聖侯の一人として第3巻から登場する人物。彼は大陸でも有数の大食漢で、極度の肥満体型のため、自分で何かをすることができず、常に侍女に世話をさせている。王侯貴族として、平民とは一線を画し、この世の贅を極めることを使命としているが、性格は寛容で、他の選聖侯に比べて常識的である。彼はソルジェスト王国を強国に押し上げた名君として知られ、見た目に反して軍略に優れ、武芸にも秀でている。戦場ではチャリオットに乗り、ハルバートを振るって勇敢に戦う。また、負傷や激しい運動をすると急激に痩せ、標準的な体型になる。戦を至高の道楽と考えている。

第3巻ではカバリヌでの選聖侯会議に登場し、個性的な選聖侯たちの中で、その人柄と能力がウェインに信頼される。しかし、戦を至高の道楽とする彼は、3巻や4巻の出来事を通じてウェインを狩るべき獲物と見定める。第5巻では、外交的・戦術的にウェインを騙し討ちしようとするが、あと一歩のところで敗北する。

その後、ナトラの捕虜となるが命は取られず、ウェインから真の目標を聞いてさらに興味を持ち、以降は油断できない協力者としてウェインに友好的に接するようになる。