ガゼル・ドワルゴ

ドワルゴン国の国王は、剣聖とも呼ばれる剣の達人で、170センチの長身と鎧のような体格を持つドワーフです。彼は初代国王の祖父に似た自由奔放な性格を持ちつつも、厳格な王としての役割を果たしています。これは、苦労した父の姿を見て育った影響です。

彼は書籍の第3巻でリムルと直接会い、魔国連邦として初めての国交を結びます。技術交流や街道の敷設を承認し、リムルとの関係を深めていきます。彼はリムルを「弟弟子」と呼び、為政者としての助言や、時にはリムルの無茶な行動を諫める役割を担います。

第6巻の人魔会議では、リムルが人間社会と敵対しないように策を練り、ファルムス王国軍の全滅をヴェルドラの復活によるものとする筋書きを提案します。これにより、ヨウムが新王国を設立する方向が決まります。第8巻では、臣下たちがリムルの急成長に危惧を示す中、国王はリムルを信じ続ける決意を示します。

第15巻では、朧流の同門である帝国軍の近藤と一騎打ちを行いますが、最終的には剣の勝負にこだわらない近藤に敗れます。戦後、国王は自己改善のためにリムルに相談し、ドワルゴンに派遣されたアゲーラと共に鍛錬を始めます。