石田 美也子（いしだ みやこ）

週刊連載版で初登場した将也の母親は、床屋を営んでいます。番外編では硝子の髪を切るシーンも描かれています。彼女は、将也が硝子をいじめたことについて嘆きつつも、厳しく叱る場面はありません。また、将也の姉が頻繁に彼氏を家に連れ込むことに対しても特に注意を払っておらず、教育に関しては放任主義的な一面が見られます。血液型はB型です。

それでも、彼女には親としての愛情と責任感があります。硝子の補聴器の損害額である170万円を即座に弁償し、普段から子供たちに優しく接しています。物語の中で問題の多い大人が多く登場する中、彼女は数少ない良識的で子供思いの人物です。

高校編では、将也が補聴器の弁済額を返済したことを喜び、彼を祝福します。しかし、整理された異常な部屋を見て、息子が自殺を考えているのではないかと気付きます。自殺を思いとどまらせるために、返済された170万円を燃やすと脅し、既に自殺をやめていた将也の謝罪を受けて安心します。しかし、その際に封筒に火が付き、全て燃えてしまいます。彼女は今度は生きる意志を持って弁済することを約束させ、笑顔で息子を送り出します。

彼女は一人で仕事と家事をこなしており、作中ではホットプレートを使って食事を調理することが多いです。連載中は名前が設定されていませんでしたが、劇場版アニメ化の際に大今良時とスタッフの打ち合わせで名前が決まりました。