西宮 結絃（にしみや ゆづる）

連載版で初めて登場するキャラクターである結絃は、硝子の妹で中学生ですが、学校には通っていません。彼女はAB型で、少年のような外見をしており、自分のことを「オレ」と呼びます。このため、将也や永束、植野は初対面の際に結絃を男性だと勘違いし、硝子の妹だとは気づきませんでした。

幼い頃から姉の硝子を慕っていた結絃は、姉をいじめる周囲の人々を憎んでいました。髪を短くし、男性のように振る舞うのは、姉を守るための「強さ」を表現するためでした。彼女は、硝子の補聴器を壊したり、筆談ノートを池に捨てたりした将也のことを知っており、彼が硝子に近づこうとすることに怒り、妨害を試みました。

しかし、将也が心から硝子を思っていることを知り、硝子も彼の影響で明るく積極的な性格に変わっていく様子を見て、結絃は二人の関係を応援するようになります。そして、彼女自身も将也を兄のように慕うようになりました。

一方で、結絃は母親との関係が悪く、社会に対する疎外感から不登校や家出を繰り返す問題を抱えています。彼女の趣味は写真撮影で、いつも一眼レフカメラを持ち歩いていますが、撮影するのは主に動物の死骸です。これは、硝子が小学生の頃にいじめを苦に自殺を考えていた際、動物の死骸の写真を見せて自殺を思いとどまらせるためでした。彼女は市のコンクールで優秀賞を受賞しています。

学校に通っていないため、最初は成績が悪かった結絃ですが、将也の指導で少しずつ成績が向上し、最終的には植野や佐原が通った「太陽女子学園」に進学しました。