佐倉 千代（さくら ちよ）

本作のヒロインである彼女は、物語の中で主要なツッコミ役を担いつつ、時にはボケ役に回ることもあります。彼女は隣のクラスの野崎に片思い中の小柄な女子高校生で、学年は2年A組に所属しています。身長は145センチメートルで、誕生日は3月27日、血液型はO型です。彼女のトレードマークは、頭の両側につけた大きな赤い水玉柄のリボンです。中学生の弟がいます。

彼女は無邪気で快活な性格ですが、要領があまり良くなく、全体的にどんくさいところがあります。物語の冒頭で野崎に思い切って告白しようとしましたが、「ファンです」と言ってしまったため、野崎に「作品のファン」と誤解され、色紙を贈られた結果、いつの間にか野崎のアシスタントになってしまいました。もらった色紙には夢野咲子のサインがあり、そこから野崎が著名な少女漫画家であることに気づきます。彼女は美術部に所属しており、水彩画をメインに活動しています。ベタを塗るのが得意ですが、野崎や御子柴と同様に背景を描くのは苦手です。基本に忠実であるため応用が苦手で、背景のモブキャラを描く際には、写したキャラを不自然なポーズでそのまま描いてしまうことがあります。また、意外とノリが良く、場の空気に飲まれることが多いです。

彼女は野崎に好意を抱いており、基本的に彼のすることには賛同するタイプです。好きな男性のタイプも野崎そのものです。しかし、野崎の仕事を手伝うようになり、普通に触れ合う時間が増えたため、一時期は『野崎に好意を持っていること』を忘れてしまうこともありました。それでも、野崎の無意識のしぐさや行動に反応したり、彼を意識するあまり突拍子もない行動に出たりすることがあります。

物語の始まる前の話では、片思いの期間が長すぎたため初心を忘れ、野崎が使ったストローやチョークを収集するストーカー気質な一面を見せていました。しかし、彼のアシスタントをするうちに、行き詰ったときに最初に相談されるなど、右腕のような存在になっているようです。第60号では「佐倉に逃げられたら一番ショックかも」と言われています。

テレビアニメ版では、千代の告白から片想いの着地点までの心の動きが物語の主軸となっており、物語を支える土台としての役割が与えられています。