藤原 千花（ふじわら ちか）

本作のヒロインである彼女は、高等部2年B組から3年A組に進級した女子生徒で、生徒会の書記を務めています。また、テーブルゲーム部にも所属しており、三姉妹の次女です。3月3日生まれで血液型はO型です。

テーブルゲーム部では「不治ワラちゃん」と呼ばれ、海外旅行とラーメンが大好きです。ラーメンに関しては、メニューの選び方や食べ方がラーメン通から称賛されることもありますが、時には的外れな考察をして恥をかくこともあります。トマトが苦手で、一人称は「私」です。

彼女の髪型はゆるくウェーブのかかったセミロングで、前頭部には「極黒リボン」と名付けた蝶リボンを付けています。胸が大きく、かぐやに嫉妬されることもあります。性格は天真爛漫で心優しいですが、天然で非常識な面もあり、周りから「空気が読めない」と言われても全く気にしません。人が悔しがる姿を見るのが好きだったり、怯えている相手を煽ったりすることもあります。

彼女の家系は政治家一族で、曽祖父が元総理大臣、叔父が現職の省大臣を務めています。そのため、頭が回らないわけではなく、生徒会選挙編では率先して公約をでっちあげるなどの行動を見せました。母親が元外交官である影響で5カ国語を操るマルチリンガルですが、国語は苦手です。小学生の頃にはピアノコンペで全国大会金賞を獲得するなど、音楽も得意です。校内試験の順位は平均レベルで、やればできる優等生ですが、かぐやと白銀の心理戦に巻き込まれて順位を落としています。

かぐやとは中等部からの友人で、孤立するかぐやに寄り添っていました。お泊り会をするなど関係は良好ですが、周囲からはそう見られていません。白銀からは「別に（弱点をさらして）どう思われてもいい相手」として特訓に付き合わされ、母性を発揮するようになりました。白銀に対して恋愛感情はなく、「（付き合うくらいなら）死んだほうがマシ」とまで言っていますが、理想の男性像は白銀の特性と一致します。石上は天敵で「正論で殴るDV男」と評していますが、嫌ってはいません。ミコのことは「適当に褒めておけばすぐ上機嫌になるチョロい子」と評し、扱いは「新しい玩具」としています。

かぐやと白銀の“恋愛頭脳戦”には気付いていませんが、何気ない一言が状況を一気に変えることもあります。カード系の対人ゲームではブラフやイカサマを仕掛けることもありますが、白銀やかぐやに見破られます。生徒会役員選挙では、反白銀派の近くへ教師を誘導し、白銀に不利な私語を封殺するなどの強かな面も見せます。

家庭の方針でゲーム機や俗な娯楽を禁じられているため、ディープな趣味を持っています。かぐやに送る写メールも珍妙なものが多いです。恋愛経験は皆無ですが、「ラブ探偵チカ」を自称し、他人の恋愛話には積極的に加わります。白銀たちが略奪愛の理非を論じている場面では逃げるように立ち去りました。彼女の嗜好としては「ちょっと強引なのが好き」「無理やり唇を奪われたい」という気持ちもあります。

「低糖質系ロカボガール」を自称し、寝る前の筋トレやランニング、電動アシスト自転車でのダイエットに励んでいますが、ラーメンやタピオカなどの甘いものを好むため、摂取カロリーの多さについて石上にツッコまれ、「うるさいなぁぶっころすよ？」と返答しています。