梶井基次郎（かじい もとじろう）

28歳のポートマフィア構成員。2月17日生まれで、身長180センチメートル、体重63キログラム、血液型はB型。好物はレモン、爆弾、科学、オペラ、お酒。一方で、表通りとジャズを嫌っている。彼の外見は、茶色の髪に黒いゴーグル、襟元にバッジを付けたボロボロの白衣という派手な姿が特徴。珍しいことに、ポートマフィアの一員でありながら、指名手配されるほど有名な爆弾魔だ。

彼は、自爆による大量の爆弾投下や、爆弾を保持しながら歩き続ける「檸檬花道」などの大規模な破壊活動を得意とする。しかし、身体能力は低いらしく、爆弾が効かない相手には敗北することもある。例えば、与謝野という女性にやられ、「組合」にもあっさり捕まった。

電車を襲撃した際、現場に居合わせた与謝野を追い詰めるが、自らの「死」への探求心とそれに基づく実験談を話してしまい、彼女の怒りを買った。結果、与謝野に殴られた上、爆弾の解除方法を話させるために「治療」される羽目になった。

三社戦争では、異能を利用して「組合」の前線基地である豪華客船を爆破することに成功。さらに、武装探偵社がポートマフィアの本拠地を襲撃した際、全身にレモン爆弾を巻き付けながら武装探偵社のメンバーに近づき、「檸檬花道」という技で侵入を防いだ。

彼の異能「檸檬爆弾（レモネード）」はレモン形の爆弾を具現化する力と見られていたが、実際には自身がレモン形爆弾の爆発によるダメージを受けない能力（「なぜなら檸檬は美しき紡錘形」だから）だ。彼が作る爆弾はすべて手作りで、爆薬成分が一切検知されない特別製。そのため、その製作方法を求めて高値で取引されている。

彼の能力名は、同名の文豪・梶井基次郎の短編小説『檸檬』に由来している。