梓川 咲太（あずさがわ さくた）

誕生日は4月10日、身長は172cm。主人公の彼は峰ヶ原高校2年1組の生徒であり、作品タイトル「青春ブタ野郎」は彼を指している。

彼は藤沢駅近くのマンションで妹のかえで（花楓）と二人暮らしをしており、家事全般を担当している。また、ファミリーレストランでアルバイトをしており、大学生になってからは塾講師のアルバイトも掛け持ちしている。

中学生の時、暴力事件を起こして相手を病院送りにしたという噂（通称：病院送り事件）が広まり、以来学校で孤立していた。中学3年生のとき、突然胸が血だらけになり病院へ搬送されたが（これが病院送り事件の真相）、入院中に七里ヶ浜で峰ヶ原高校の2年生と名乗る牧之原翔子と出会い、彼女の影響で解離性障害を持つ妹の別人格「かえで」を受け入れることになる。彼は妹の花楓を知る者がいない藤沢市に引っ越し、父親と相談して二人暮らしを始めた。

恩人であり初恋相手でもある翔子を追って、彼は鎌倉の峰ヶ原高校に進学した。合格発表の日、かえでが怖がるためにスマホを海に投げ捨てて以来、携帯電話を持たずに生活している。花楓がスマホ恐怖症を克服しても、彼は依然として持とうとはしない。

普段の彼は達観した態度で無気力に見えるが、友人や妹を大切にし、必要な時には大きな行動力を見せる。かえでをいじめから救えなかったことや、自分とかえでの思春期症候群を誰にも信じてもらえなかった経験、翔子から受けた言葉の影響で、似た境遇の人々や思春期症候群に悩む人々を助けたいという強い思いがある。

9巻では、麻衣と同じ横浜の市立大学統計科学学部に合格し入学する。麻衣との交際は知れ渡っており、彼も大学内の有名人となっている。

『このライトノベルがすごい！』の男性キャラクター部門では、2016年版で9位、2020年度版で2位、2021年版で5位、2022年版で7位、2024年版で6位を獲得している。