ベクタ / ガブリエル・ミラー

アメリカのPMC「グロージェン・ディフェンス・システムズ」の最高作戦責任者（CTO）であり、GGOのトッププレイヤー・サトライザーの正体でもある男性。彼はNSAからアリスの奪取を依頼され、「オーシャン・タートル」を襲撃してメインコントロールルームを占拠する。しかし、「ラース」スタッフによってUWへの外部干渉がロックされたため、スーパーアカウント04「暗黒神ベクタ」としてUWに侵入する。

幼少期から「魂」に強い執着を持ち、10歳の頃にガールフレンドだったアリシア・クリンガーマン（声 - 茅野愛衣）を殺害。その後も実験と称して秘密裏に殺人を繰り返していた狂人である。アリスの存在を知ると興味を持ち、作戦失敗を装って彼女を専有しようと計画。最終的には多くの魂を仮想世界に集め、我が物にしようとする。

暗黒神ベクタのアカウントに与えられた「フラクトライトの動的データへの干渉」という圧倒的な権限を駆使し、ダークテリトリー軍を率いて人界に進軍。アリスの存在を確認すると、ダークテリトリー軍を斬り捨てて彼女を拉致し、システム・コンソールに急行。追跡してきたベルクーリを圧倒するも、彼の記憶解放術によって倒される。

ログアウト後、即座にGGOのサトライザーをコンバートさせて再ダイブし、待ち構えていたシノンの魂を奪おうとするが、彼女の心意がこもったネックレスに阻まれて交戦。右腕を失い致命傷を負いながらも退け、執拗にアリスの追跡を続行。追いつく直前で駆けつけたキリトと最後の戦闘を行い、心意の力を操ることで漆黒の異形の姿と化して死闘を繰り広げるが、UW中の人々の思いを力に変えたキリトの剣に敗北する。UWから排除された後はアリシアの幻影に引きずられ、自分が求めていた感情の「恐怖」を顔に貼り付けた状態で死亡する。