永束 友宏（ながつか ともひろ）

高校編から登場する将也のクラスメイトである永束は、モコモコした髪型と小柄で小太りな体型が特徴の少年です。彼は数少ない常識的な性格を持ち、ノリが良く、家庭的な一面もあります。情に厚く、結絃が将也を追い返した際には彼女を叱りつけたり、結絃が起こした事件について一緒に謝ったりするなど、芯の強さと思いやりを見せます。将也が高校に入ってから初めてできた友達で、彼からは「永束君」と呼ばれています。一方、永束は将也を「石田君」「将也」「やーしょー」などと様々に呼びます。彼は物語の中で、しばしばコメディリリーフとしての役割を果たします。血液型はAB型です。

昼休みに不良に自転車を奪われそうになったところを将也に助けられたことがきっかけで、永束は将也と友達になります。将也の自転車が盗まれた際には、代わりに貸し出した自転車を見つけてきたことが友情の始まりでした。それ以来、永束は将也の良き理解者となり、行動を共にすることが多くなります。しかし、彼の馴れ馴れしさと見栄っ張りな性格が災いし、友人は少ないです。

また、植野が将也に宛てたラブレターを誤って自分宛てだと思い込み、彼女に愛の告白をしてしまいます。その際、植野に口汚く罵られたことで彼女に対して苦手意識を持つようになります。物語の前半と後半で利き腕が逆になっており、2巻では箸を右手に持ち、4巻では鉛筆を右手に持ち、5巻では鉛筆を左手に持ち、6巻ではペンを左手に持つなどの変化があります。