魔神王

煉獄に囚われた魔神の長は、甲冑をまとった姿で、メリオダス、エスタロッサ、ゼルドリスの父親です。彼はメリオダスが死ぬたびに感情を取り除き、復活させてきました。彼の目的は、メリオダスを新たな魔神王にすることでしたが、実際には彼の若い肉体を利用して自分自身が現世に復活することを狙っていました。メリオダスやゼルドリスに対する親としての愛情はなく、ゼルドリスのゲルダへの想いを利用し、復活後にはその想いを踏みにじる言葉を投げかけました。煉獄では現世に通じる扉を守っています。

〈十戒〉の総攻撃で死亡したメリオダスから感情を引き抜き、自分に都合の良い形で復活させ、新魔神王の誕生を口実にゼルドリスたちを動かしました。煉獄では具体化したメリオダスの感情を監視し、彼が化け物と化すと放置しましたが、バンの助けで理性を取り戻したメリオダスと再三戦いました。最終的にワイルドの捨て身の攻撃を受け、メリオダスとバンを煉獄から逃してしまいました。その後、すべての戒禁を取り込んで「魔神王メリオダス」として復活し、現世ではバンと、精神世界では煉獄を抜けたメリオダスと戦いました。虚言でメリオダスの戦意を削ぎ、バンに対しても優位に立ちましたが、仲間たちの加勢で形勢が逆転し、最終的にバンの一撃で敗北しました。しかし、死亡はせず、ゼルドリスの体を依り代に「魔神王ゼルドリス」として再び復活し、再度メリオダスと戦いました。ゼルドリスの意思を奪い、かつての力を取り戻しましたが、他の大罪たちやゲルダの加勢で戦況が逆転し、ゼルドリスの体を失った後はブリタニアの大地を依り代に巨大な姿に変貌しましたが、最終的に大罪たちの合技で敗北し、メリオダスから新たな時代への覚悟を伝えられながら消滅しました。

魔力「魔神王 / 支配者（ザ・ルーラー）」は、攻撃や弱体化を治癒や強化に変換する「反転」の力を持ちますが、魔力を与えられると自身が魔力を失うという欠点があります。「嘆息の賢人」は2本の髭を持つ魔力造形物で、広範囲に爆撃魔力を放ちます。「刹那の隠者」は「嘆息の賢人」の部位を再集結して作られ、空中で高速移動し、無数の刃で攻撃します。「獄門刀」は刀を振り回し、斬撃で相手を斬りつけます。