エリザベス・リオネス

身長は162cmで、体重は不明。血液型はO型で、元々は女神族だったが現在は人間。誕生日は6月12日で、16歳です。彼女の闘級は1925で、内訳は魔力1700、武力5、気力220です。

彼女は本作のヒロインで、リオネス王国の第3王女です。〈豚の帽子〉亭でウェイトレスを務め、メリオダスが不在の時にはマスターも兼任していました。料理は苦手です。彼女は抜群のプロポーションを持ち、長い前髪で右目を隠しています。実は国王バルトラの実子ではなく養子で、亡国ダナフォールの出身です。王国奪還の際、ヘンドリクセンから「森の賢者（ドルイド）」の巫女の血を引く「女神族の使徒」と呼ばれました。右目には女神族の紋様が浮かび、記憶を完全に取り戻すと左目にも現れます。

彼女の正体は、三千年前の聖戦で魔神族と戦った最高神の娘、女神エリザベスの生まれ変わりです。〈光の聖痕〉を率いる〈四大天使〉にも劣らぬ実力と地位を持つ女神族で、多くの同胞から尊敬されていました。しかし、五種族は皆平等であるべきという女神族の理念に反する考えを持つ異端者で、特に魔神族殲滅を主導するリュドシエルと対立していました。メリオダスにとって「心から護りたい存在」であり、当時から互いに愛し合っていました。魔界では「血まみれエリー」と呼ばれていたこともあります。しかし、魔神族と結ばれ、敵までも救ったことで魔神王により「永劫の輪廻」の呪いをかけられ、記憶を失ったまま人間として短い生を繰り返し、メリオダスと出逢えば恋に落ち、記憶を取り戻すと三日後に必ず命を落とす運命にあります。16年前にフラウドリンに殺害されたリズもこの転生の系譜であり、リズの死の直後に誕生し、バルトラに預けられました。

リオネス王国で聖騎士によるクーデターが起こった際、〈七つの大罪〉に王都奪還の助力を求めるために単身で出奔しました。そこで偶然メリオダスと出会い、以後は王国奪還のための旅に同行します。王都解放後、記憶の回帰を恐れるメリオダスから王都に留まるよう勧められましたが、紆余曲折の末に同行しました。戦いの中で女神族の魔力を行使し続けたことで封じられていた記憶が回帰し、余命3日となるもそれに屈せず、魔神王になろうとするメリオダスを止めるべく行動を起こします。他の大罪たちや復活したリュドシエルたちと手を組み、聖戦ではリュドシエルの影響で自身の身を顧みない聖騎士たちの傷を癒していました。そこへ彼女たちの魔力を感じ逃げてきたデリエリと彼女を追跡するエスタロッサが現れ、戦いの末にエスタロッサに連れていかれます。エスタロッサと話していく内に彼のことを思い出し、その正体がマエルであることに気づきます。マエルを救出した後は共にメリオダスたちのもとへ向かい、彼の心を繋ぎ止める重要な役割を担いました。魔神王を倒した後、メリオダスと共に行動しようとするも復活した呪いに襲われ、メリオダスと共にゼルドリスの体を乗っ取った魔神王の元へ向かい交戦します。駆けつけた七つの大罪とも協力して魔神王を倒し、すべてが解決した後は呪いからも完全に解放され、メリオダスと結ばれました。その後、新しい女王となり、子供のトリスタンを儲けました。

彼女は心優しく大人しい淑女ですが、気丈な心根を持ち、非道を働く者には決して屈しません。時として無謀な行動で戦局を打開することもあります。メリオダスに対しては過剰な信頼を寄せており、危ういほどの一途さを持っています。メリオダスのセクハラには恥ずかしがるものの、決して嫌がったりはしません。

彼女の魔力は「不明」とされ、相手の傷を癒やし、魔神の魔力を押し返すことが可能です。当初は無自覚に発動していましたが、ヘンドリクセンとの戦いの後はある程度自分の意思で制御できるようになりました。

「癒しの超魔力」は、覚醒したエリザベスの身体から放たれる女神の光があらゆる傷と生命力を癒やしますが、既に失われた命を取り戻すことはできません。

「聖櫃（アーク）」は、光の玉を出現させ、玉の中に敵を閉じ込め光でダメージを与える技で、ドルイドの「浄化（パージ）」の上位互換にあたる女神族の魔力です。未覚醒の状態でも〈十戒〉のデリエリの片腕を消滅させるほどの威力を持ちます。

「光あれ」は、巨大な光の槍を放ち、貫いた対象の恨みや怨念、闇を取り除き、浄化します。

「健やかなれ」は、毒素を一瞬で中和します。

「安らかなれ」は、対象の瘴気を浄化します。

「ヨナの受難」は、光でできた巨大な魚を放ち、エスタロッサの獄炎を全て消失させました。

合技「三層牢獄（トリプル・プリズン）」は、自身の「聖櫃」、マーリンの「完璧なる立方体」、キングの「花粒園」による3層の結界魔術で、対象をその中心に閉じ込めます。