林田高志（はやしだ たかし）

駒橋高校で教鞭をとる男性教員は、零が1年生の時の担任であり、彼が3年生の夏には36歳であった。彼は将棋が非常に好きで、アマチュア2段程度の腕前を持ち、将棋雑誌に作品が採用された経験もある。そのため、零が転校してきた際にはすぐに彼の才能を見抜いた。

零が進級してからは担任ではなくなったが、将棋部の顧問として彼の面倒を見続けている。また、零のクラスメイトであるひなたが巻き込まれたいじめ問題や、川本家と誠二郎の問題にも相談に乗っている。後に部員不足から将棋部が教員のみの部員で構成されることになり、他の教員からの指導依頼を遮断していた事実が明らかになった。彼がそうした理由は、「こっそり自分だけ指導を受けて強くなりたい」という願望からだった。

彼はあかりに一目惚れしており、誠二郎の問題や川本家の支援を口実に、自分があかりの家に住むことを提案するが、零には内心で却下されている。また、彼は島田開の大ファンであり、同年代であることから親近感を持っている。三月町の夏祭りで島田と面識を得てからは友人のような関係になったが、島田があかりと知り合ったことで、二人が付き合うのではないかと不安に感じている。