君月 士方（きみづき しほう）

月鬼ノ組の柊シノア隊に所属する隊員。11月26日生まれで16歳。〈終わりのセラフ〉の被験体の一人で、鬼呪装備は双剣状の「鬼籍王」を使用する。

彼は短気で見下すような言動が多く、授業中の態度も良くないが、成績は優秀である。その性格のため、優一郎と同様にグレンから友達作りを命じられていた。優一郎とは初対面から喧嘩になるなど折り合いが悪いが、危機に陥った優一郎を助けるなど面倒見の良い一面も持つ。車の修理や運転、家事もこなせるほど手先が器用である。

未知のウイルスに侵された妹・未来がいる。彼女に軍の治療を受けさせるために月鬼ノ組に入隊を希望し、研修でその願いを果たす。妹を大切に思い、彼女のためなら自身の命や仲間への非道な行動も厭わない。

名古屋戦では第十五位始祖のルカルを鳴海隊と共に討伐。その後、第十三位始祖のクローリーとの戦いでは実力差から撤退を余儀なくされ、唯一グレンを救おうとした優一郎を鬼籍王の能力で強制的に眠らせて撤退する。その途中でミカエラに優一郎を託す。その後、名古屋空港で妹の未来が軍に利用され、終わりのセラフとして覚醒する瞬間を目撃し激昂。阻止しようとするもグレンに阻まれ、同じく終わりのセラフを発動させた優一郎に妹を救うように求める。結果、優一郎により未来の終わりのセラフは敗北するが、シノアの命令で軍を離反する際、優一郎が軍に狙われ始めたため彼女を置いて行く。しかし、妹を救いたいという気持ちは変わらず、軍離反後も妹の救出を最優先と公言している。

離反後は優一郎たちと行動を共にしていたが、帝鬼軍帰還後は与一と共に未来を探し出し、真祖覚醒に伴って軍に終わりのセラフとして覚醒させられた未来をリーグの助力もあって連れ出すことに成功する。しかし、鬼となったグレンに未来を殺害され、自身は気絶させられる。目を覚ました後、シノアと三葉と合流し、優一郎の救出へ向かう。