京極夏彦（きょうごく なつひこ）

異能力者であり、「妖術師」として知られる老人。彼はぼろぼろの和服をまとい、超越した異能を持ちながらも政府の言いなりとなっている綾辻にちょっかいをかけることを趣味としている。妖怪が大好きで、これまでに数百件もの事件を他の人間に引き起こさせてきた。

彼には飛鳥井などの「使い魔」と呼ばれる感化された人間が多く存在し、「人を悪にさせる井戸」の管理などを任せている。非常に頭が良く、綾辻に殺害されることも想定の上で、自身が妖怪となるために人を悪に落とすという噂を流し、あちこちに自身が仕込んだ装置を準備していた。

彼の異能「憑き物落とし」は、「憑き物」を与えることで対象者の精神を悪い方へ変容させる能力である。綾辻曰く「精神操作系の異能」であり、その能力名はキャラクターと同名の作家、京極夏彦の著作『百鬼夜行シリーズ』の登場人物・中禅寺秋彦の職業から取られている。