クリストファー・オルグレン

剣士長を務める大柄な男、クリスは26歳で、右腕にはスターリアが製作した義手を持っています。彼は武器の投擲を得意とし、大柄な兵士たちで構成された部隊を率いています。

クリスの回想によると、彼の母親はある国の王宮でメイドとして働いていました。母親はクリスを国王との間に生まれた庶子だと信じており、いつか王宮から迎えが来ると妄信していました。そのため、クリスに対して過干渉な教育を施し、虐待に近い扱いをしていました。この少年期の経験が、クリスの心に暗い影を落としました。

母親の死後、クリスは合法非合法を問わず報酬次第で仕事を請け負う傭兵となりましたが、少年期の経験を引きずったままでした。メルグブデ成竜との戦闘でスターリアと出会った際、彼女のカリスマ性に惹かれ、自身の出自や少年期の経験について心の整理がつきました。クリスはスターリアに心酔し、彼女の兵団に加わりました。そのため、兵団の中で最もスターリアへの忠誠心が高い存在となりました。

戦争編では、クリスはスターリアと共にオルト・ゾラへと攻め込みます。スターリアの術を利用した人間砲弾としても活躍し、彼女の無茶な要求にも対応します。スターリアが負傷した際には真っ先に駆けつけ、彼の行動原理は常にスターリアと兵団が中心に置かれていました。また、交戦中にはスターリアが吹き出すような強引な理論で味方を鼓舞することもありました。

王都突入時にはオルト・ゾラと交戦し、フーの渾身の刺殺魔法を援護するために、自己を300%まで狂化したオルト・ゾラ相手にほぼ単独で正面から応戦しました。オルト・ゾラが回避できないように足止めをし、発動したフーの刺殺魔法に巻き込まれて戦死しました。