馬閃（バセン）

高順の息子であり、壬氏とは乳兄弟にあたる。彼は19歳から21歳にかけての若者で、壬氏と同年齢である。二人は幼少期からの親しい幼馴染で、王宮で武官として勤めている。彼は高順と共に壬氏によく振り回されるが、その苦労に耐え忍んでいる。彼には姉と兄がおり、家族の中で彼だけが独身である。ある日、偶然孵化した家鴨に懐かれ、その家鴨を「舒鳧（ジョフ）」と名付けて連れて歩いている。また、彼は特定の女性に心を寄せており、14巻の時点でそのことが家族にも知られ、縁談が進められ始めている。

彼は幼い頃から痛覚が鈍く、体が非常に頑丈で筋力や身体能力が際立っている。体格は大きくないが、その戦闘能力は驚異的である。しかし、その強さゆえに自分の怪我に気づかずに行動することが多い。精神的にはまだ成熟しておらず、高順からしばしば叱責を受けることもある。また、幼いころの体験から「女性らしい女性」に対して苦手意識を持っているが、猫猫という女性には普通に接することができている。