エルメシア・エルリュ・サリオン

サリオン皇帝は、自らが創設した魔導王朝の支配者で、天帝として君臨しています。彼女は見た目が美少女でありながら、実年齢は2000歳を超えています。彼女は絶大な権力を持ち、利権に精通した慧眼の持ち主であり、豊富な資産を有しています。普段は冷徹で無表情な態度を臣下に示しますが、親しい人々には感情豊かな一面を見せることがあります。例えば、幼馴染のガゼル王を「ガゼル坊」と呼び、友人の魔王レオンをからかって「レオン君」と呼ぶことも。

彼女は戦士としても非常に高い能力を持ち、魔王級の実力があるとされています。外交面では、通常は会うのに半年を要するほどの重要人物ですが、書籍9巻では自ら魔国連邦の開国祭に出席し、リムルと初めて会います。彼女はリムルの持つ技術や文化、そしてその大物ぶりに感銘を受け、魔国連邦との盟友関係を結び、技術協力や魔道列車の軌道敷設を提案します。また、彼女は王族が民の奴隷であるべきではなく、自由に生きるべきだという考えを持っており、リムルやミョルマイルと共に「悪巧み三人衆」を結成し、遊びに行けるように転移魔法陣が設置された別荘を購入します。

書籍14巻では、悪巧み三人衆が酔った勢いで決めた計略が語られ、エルメシアが裏の秘密結社「三賢酔」と、表の組織である「西方総合商社」のトップを務めていることが明かされます。さらに、東の帝国との戦争中にリムルが多数の配下を覚醒進化させたことに危惧を抱き、緊急でリムルに真意を問い詰めています。