ハワード・フィリップス・ラヴクラフト

「組合」の職人で、長髪で陰気な顔をした28歳（推定）の男性。誕生日は8月20日（推定）、身長は190センチメートル、体重は可変、血液型は不明。彼の好きなものは捧げ物、睡眠、チョコレート、アイスクリームで、嫌いなものは漁船。常に気だるそうな態度を見せる。

彼はピストルで撃たれてもダメージを受けず、折れた首を簡単に戻すなど、人間離れした身体を持っている。また、「汚濁」形態の中也の重力弾を受けても無事であった。精神構造も異常で、精神系異能の効果も受け付けない。フィッツジェラルドとの約束で行動しており、彼に対して「くん」付けで呼ぶが、その関係は不明。

双黒戦では体内から爆弾で吹き飛ばされ肉片となったが、三社戦争終結後には何事もなかったかのように復活。組合メンバーに「寝る」と言い残して海に飛び込み、どこかへと去って行った。

彼の異能は「旧支配者（グレート・オールド・ワン）」と呼ばれ、腕を複数の触手に変化させ自在に操ることができる。設定上は異能とされているが、太宰の異能が通用しないため、太宰も「あれは異能じゃないんだ」と言っている。中也との戦いでは完全に異形の姿に変わってしまう。再生能力が非常に高く、外部からの攻撃では決して倒されないと言われている。

彼の能力名は、アメリカの文豪ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説をもとに体系化されたクトゥルフ神話、およびその設定を共有し書き継いだ作家たちの作品群に登場する、かつて地上を支配していたとされる太古の神々に由来している。