トム・クサヴァー (Tom Xaver)

ジークの前任者である「獣の巨人」の能力者は、巨人学の研究者としての顔を持ちながら、巨人の謎を解明するために戦士の道を選びました。彼はエルディア人であることを隠し、マーレ人の女性と家庭を築きましたが、その事実を知った妻が息子と共に自殺するという悲劇的な過去を持っています。

彼は壁に向かって一人でキャッチボールをしている時にジークと出会い、親しくなりました。ジークの両親が「エルディア復権派」であり、「楽園」送りにされることを知った際、ジークに両親を告発させ、マーレへの忠誠を示すことでジークと祖父母を救おうとしました。その後、ジークに「獣の巨人」を継承させ、自らの任期を全うして生涯を終えました。

ジークにとって彼は父親のような存在であり、「獣の巨人」を継承した際には「父さん」と呼んでいます。ジークは彼の遺品である眼鏡をかけ続けています。グリシャの手記によると、彼は少年時代のグリシャに路上でぶつかった際、名前を呼んで注意を促しています。

最終決戦では、始祖の巨人によって再生された歴代の9つの巨人の一人として「獣の巨人」の姿で登場しました。最初はエレンの操り人形としてアルミンたちと敵対しましたが、アルミンの説得を受けたジークの想いに応え、始祖討伐に協力しました。この時、初めて彼の巨人体の姿が明らかになりました。

彼の容姿のモデルは実写映画版の脚本を担当した町山智浩であり、誕生日も町山と同じ7月5日に設定されています。