アクア

アクアは水の女神であり、アクシズ教の中心的な神格です。彼女は天界で、若くして亡くなった日本人の魂を天国、転生、または異世界へと導く役割を担っていました。カズマが異世界に行く際、彼の特別な能力によりアクアも一緒に異世界へと降り立ちました。異世界ではギルドにアークプリーストとして登録しました。

アクアは見た目はカズマと同年代ですが、実際の年齢は不詳で、紅魔族が誕生する前から存在しています。彼女は「女神の証たる神器」とされる青い羽衣を身に纏い、屋敷では青のパジャマを着用しています。彼女の髪は水色のロングヘアです。

地球や現代日本の知識・技術にも精通しており、自らが本物の女神であることを隠してはいませんが、普段の行動が原因で信者を含む多くの人々から真剣に信じられていない状況です。カズマからはしばしば「駄女神」と呼ばれています。

アクアはアークプリーストとして、また女神として、多くのスキルや魔法を習得しています。これには神聖属性の近接攻撃技「ゴッドブロー」や「ゴッドレクイエム」も含まれます。カズマが危険に遭遇した際には、彼の肉体を即座に再生させ蘇生するなど、その能力は非常に高いものがあります。また、悪魔の呪いや強力な結界を解除し、アンデッドや汚染された水を浄化するなど、人間には不可能とされることも容易に行います。

しかし、その強力な浄化能力が原因で、ダンジョンなどで無意識にアンデッドを引き寄せてしまうことがあります。これが原因で、アクアがアンデッドを浄化する様子が、まるで彼女が引き起こしているかのように見えることがあります。

アクアはギルドの酒場で宴会芸を披露することが趣味で、その技術は金を取れるレベルに達していますが、彼女は決しておひねりを受け取りません。角川スニーカー文庫の公式サイトで行われたTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第4位にランクインしました。

ゼル帝（キングスフォード・ゼルトマン）はアクアのペットで、普通のひよこです。彼女はドラゴンの卵と騙されて大金を投じて購入した鶏の卵から生まれました。アクアは彼をドラゴンの子供だと主張し、「キングスフォード・ゼルトマン」という名前を与えました。孵化した際に最初に見たバニルを親と認識しており、バニルの抜け殻の上で眠ります。卵の段階でアクア、ウィズ、バニルが魔力を込めて温めたため、強力な魔力を宿していますが、その効果は限定的です。