センシ

種族：ドワーフ、年齢：112歳。出身は東方大陸のイズガンダ。体格は恰幅良く、目は大きく丸い。黒髪と髭が豊かな斧戦士で、ドワーフ語で「探求者」という意味の名を持つ。ライオスたちが魔物食に挑戦するのを見て、その素人っぷりに加わることを決め、レッドドラゴンの調理を目的にパーティーに同行した。彼は食事の面でサポートし、戦闘ではライオスと共に前衛を務める。また、古代ドワーフ語を読むことができる。

彼は先祖伝来の家宝と称する盾を鍋と鍋蓋に加工し、ミスリル製の包丁を含む調理器具と調味料を常に携帯している。迷宮で10年以上魔物食の研究を続け、自給自足の生活をしている。普段はダンジョンの第三層を拠点に活動し、月に一度地上に出て調味料などを購入している。その際にライオスたちと出会った。

彼はゴーレムを無許可で起動させて畑の代わりに使い、ダンジョン内のトイレから排泄物を回収して肥料にしている。これがダンジョン内の保守点検にも役立っている。迷宮内での単独活動が多いため、冒険者としての技量は高く、魔物の身体の構造や習性に関する知識を戦闘で活用している。

彼は魔法による手順の処理には興味を示さず、旧来の技術を用いることに誇りを持っている。しかし、必要な場合は渋々ながらも魔法を受け入れることがある。ダンジョン内でも食と健康の重要性を説き、偏った栄養の食事を避けるべきだと考えている。特に成長期の若者には栄養のある食事を提供することに強い意志を持っている。

料理に関しては真摯で誠実な姿勢を持ち、自分の過ちを認めることができる。しかし、料理以外のことには大雑把で、ドワーフでありながら鉱石の見分けがつかず、鍛冶の技術も不足している。戦斧の手入れも粗雑で、レッドドラゴンとの戦いで砕けたこともある。家宝であるアダマント製の盾を鍋に打ち直すなど、一般的なドワーフの感性とは異なる行動をとることもある。

彼は76年前に「島」の住民より先にダンジョンを発見した鉱夫団の唯一の生き残りであり、その時の仲間の形見として兜や鍋を持っている。その後、一人で生活を続けてきたため、ドワーフとしての知識も乏しい。しかし、ライオスの知識と機転により、長年の苦しみから解放され、仲間としての絆を深めた。