マルシル・ドナトー

種族はハーフエルフで、年齢は50歳の女性魔法使いです。彼女はエルフの母とトールマンの父を持ち、宮廷魔術師としても活動していますが、その出自は長らく仲間にも秘密にしていました。彼女は北方大陸の海辺の街で育ちました。

彼女は攻撃魔法が得意で、回復や防御、罠や鍵の解除など多岐にわたる魔法を使いこなしますが、回復魔法には痛みを伴うリスクがあるため、使用を避けています。彼女の武器は、魔力で生育する双葉が芽吹く木の根を手編みした輪状の杖頭の杖「アンブロシア」と魔法書です。彼女は金髪のロングヘアを持ち、魔法の媒介として大切にしています。

性格は明るく感情豊かで、時には弱音を吐くこともありますが、気が強く、時には仲間や敵と激しく対立することもあります。また、彼女は安全な場面での迂闊さが見られることもありますが、基本的には常識的で慎重です。特に「魔物を食べる」という提案には強く反対し、食中毒のリスクを理由に拒否しています。

彼女は魔法学校での研究者として、魔法素材の安全な栽培や収集を目的に学んでいました。学生時代は非常に優秀で、「学校史上の才女」と称されるほどでしたが、実地経験の不足を自覚しています。また、運動能力が低く、それが原因でパーティの足を引っ張ることもありましたが、彼女の魔法の力は仲間から非常に頼りにされています。

彼女はダンジョニウム理論を用いて迷宮の構造や魔力の膨大さについて研究しており、古代魔術にも精通しています。しかし、その禁忌の魔術に関わることで「ダークエルフ」や「邪悪な黒魔術師」と誤解されることもあります。

彼女の物語は、友人ファリンを救出するために冒険に出ることから始まります。彼女はファリンに対して過保護な面もあり、彼女の安全を最優先に考えて行動しています。また、彼女自身が長寿であるために親しい者との死別に強い恐怖を感じており、それが彼女の行動の大きな動機となっています。