ライオス・トーデン

種族：トールマン。26歳の主人公で、金属鎧を身にまとった長身の剣戦士。北方大陸出身で、探索隊のリーダーを務めている。ファリンの兄でもあり、魔物に対して異常なほどの興味を持つ。子供の頃から魔物の生態や味に関心があり、「迷宮グルメガイド」を常に携帯している。経費節約のために、ついにその秘密の願望を仲間に打ち明け、実行に移すことになる。

性格は温厚で冷静だが、人の心を読むのは苦手で、しばしば悪徳冒険者に騙されたり、仲間から疎まれたりしている。特に女性トールマンの魔術師を無意識に優遇してしまい、パーティー内で不和を生じさせたことも。この問題を解決しようとしたが、結果的に魔術師はパーティーを去り、新たなメンバーとしてマルシルが加わることになる。

彼の武器は「動く鎧」の剣と大盾で、3年前の探索で手に入れたものだが、ファリン救出行で剣は壊れ、新たに「ケン助」と名付けた剣を使用している。また、レッドドラゴンを退治した後は基本的な回復魔法も使えるようになった。

彼の出身はカーカブルードの北方にある山村で、少年時代は妹と共に野山を駆け回り、冒険を夢見ていた。しかし、魔法の才を持つ妹ファリンを恐れる村人たちに嫌気がさし、彼女を故郷に残して学校へ行き、その後流浪の末に魔法学校で妹と再会し、共に迷宮探索を生業とすることになる。

彼のパーティーは、他の冒険者とは異なり、宝探しよりも新たな迷宮の主としての役割を求められるようになる。夢の中で翼獅子から新たな迷宮の主になることを渇望され、それによって「人も亜人も魔物も分け隔てなく存在する世界」の実現を目指すようになる。

ケン助は「動く鎧」の一個体で、剣を殻の代用にしている。ライオスによって命名され、彼から食事を分けてもらっている。レッド・ドラゴン討伐時のアクシデントで魔物であることが露見し、パーティの危機を招いたが、その後も使用し続けている。