ミスルン

ミスルンはカナリア隊の隊長であり、185歳の銀髪と黒い瞳を持つ細身の男性です。彼は方向音痴で、しばしば道を間違えて歩こうとしますが、魔物に関する深い知識を持ち、その特性に精通しています。彼はまた、転移術の使い手であり、接触するだけで相手を飛ばすことができますが、方向音痴のため位置を間違えることもしばしばあります。彼の戦闘スタイルは多岐にわたり、敵を壁に埋めたり、物と人の部位を入れ替えたりします。また、身体能力が高く、武器を持つ敵にも裸手で立ち向かうことが可能です。

元は名家の次男であり、病弱な兄の代わりに看宗として迷宮を探索していましたが、ある日、山羊の姿をした悪魔によって迷宮の主へと変貌を遂げます。それ以降、彼は生存に必要な基本的な欲求を感じなくなり、唯一残ったのは悪魔への復讐心です。これが彼の生の目的となっています。

ミスルンはシスルという自身と同族の存在の素性や歴史を知っており、また、彼の知識を活かしてカナリア隊を率いて迷宮に侵入します。カブルーと共に行動することになるミスルンは、迷宮の深部で様々な試練に直面します。

敵対者としてのマルシルとの関係では、彼女が迷宮の主になることを阻止しようとしますが、最終的には彼女に殺害されることとなります。カブルーからは一時的に完璧な好青年と見なされましたが、ミスルン自身は人間を見下していた事を明かしています。以前は兄との関係が悪化していましたが、現在は仲が良好な状態です。