ファリン・トーデン

トールマン族の23歳、ライオスの妹で魔術師。彼女は北方大陸の出身で、性格は穏やかかつ温厚。魔物を「食べたい」というなどの冒険心を持ち、兄に似て好奇心が強い。物理的な戦闘は苦手で、主に回復や補助の魔法を得意としており、特に除霊では高い技術を持っている事が評価されている。ノーム系の魔術を学んでおり、その知識を兄にも教えたことがあるが、感覚派であるため説明が得意ではない。

幼い頃から兄の後を追って冒険に興じていたが、村の墓地で死霊を鎮めたことで周囲から疎まれるようになった。それでも兄の勧めで、その才能を活かした職に就くことを目指していた。兄が村を離れた後、彼女は魔法学校に進学する。学校生活にはなじめず、しばしば授業を抜け出して外で読書をするなどして過ごしていたが、ある学校の課題で驚くべき成績を収め、急速に評価を高める。その後、学校での友人と成績も向上し、兄が島へ渡る直前に共に冒険する決意を固める。

物語の中で彼女は兄を守るためにレッドドラゴンに捕まりながらもパーティーを救うための呪文を唱える。その後、兄たちの手によってレッドドラゴンは倒され、彼女は魔術により蘇生されるものの、黒魔術とドラゴンの血により精神が狂い、キメラの姿に変えられてしまう。変貌してからは本来の意思をほとんど失い、兄たちに襲いかかるが、飢えという弱点を見抜かれ、ライオスによって討伐される。

その後、彼女の遺骸はマルシルにより翼獅子の協力で保存される。生前は視力が弱く、しばしば細目になっていたことが彼女の特徴だった。