ヴェルザード

白氷竜として知られる彼女は、ギィの居城に住む竜種であり、「氷の女帝」とも呼ばれています。彼女はヴェルドラとヴェルグリンドの姉であり、ギィ・クリムゾンの相棒でもあります。竜の姿は美しい白色で、深海色の瞳を持ちます。人間の姿では、姪のミリムに似た顔立ちと艶やかな白髪、深い青の瞳が特徴です。以前は白氷宮におり、オーラを漏らすため少女の姿をしていましたが、ミカエル陣営に加わる際には妖艶な美女の姿をしています。彼女は愛嬌がありながらも厳しい性格で、精神的に弱い存在を許しません。

彼女は兄に認められたギィに嫉妬し、戦いを挑みましたが、戦いの中でギィが自力で究極能力を進化させたことで引き分けに終わり、兄がギィを気に入った理由を理解し、自らもギィを認めるようになりました。兄からは「忍耐之王（ガブリエル）」という天使系の究極能力を授かり、運動エネルギーを停止させる特殊な力を持っています。この力により、彼女は魔力の放出を完璧に抑え、ヴェルドラの能力を無効化する絶対的な防御「凍れる世界（エターナルワールド）」を発動できます。

ヴェルドラが暴れるたびに彼女はやりすぎるほどに彼を叩きのめしており、ヴェルドラからは苦手意識を持たれていましたが、彼女の行動に悪意はなく、リムルに指摘されるまで自分の行動が避けられていることに気づいていませんでした。

ギィと共にいる中で、彼に対して何かしらの欲求を抱えていた彼女は、フェルドウェイが白氷宮に侵入した際に、彼らの支配を受け入れることでギィへの欲求を解放し、ミカエル陣営に加わりました。しかし、彼女は精神支配を受けていないようです。