エレン・クルーガー (Eren Kruger)

マーレ治安当局の役人である彼は、グロスと共に飛行船発着場近くの河原でサボっていた際、無許可で壁の外に出た幼いグリシャとフェイを見つけた。彼はグリシャに制裁を加えた後、飛行船を見せるために彼を呼び止めた。その後もグロスと共に度々登場し、グリシャたち「エルディア復権派」がマーレに露見した際には彼らを拘束し、パラディ島へ連行した。

実は彼はマーレ政府に潜伏していた「エルディア復権派」の内通者「フクロウ」であり、「進撃の巨人」の巨人化能力を持つエルディア人であった。彼の父親は革命軍の一員で、家族と共に焼き殺される中で彼だけが生き延びた。以降、彼はマーレへの復讐とエルディアの復権を誓い、「エルディア復権派」に武器や資金、情報を提供していた。しかし、目的のためには手段を選ばず、自身の正体を隠すために多くの同胞や同志を拷問し、パラディ島に連行して巨人化させていた。

「楽園送り」の際、彼はグロスを裏切り、巨人化して他の役人たちを皆殺しにした。そして、自らの正体と「ユミルの呪い」で死期が近いことをグリシャに明かし、「進撃の巨人」の力を継承させるために自らを捕食させて死亡した。死の直前には「ミカサやアルミン…」と未来の人物の名を口走った。

最終決戦では、始祖の巨人が再生させた歴代の9つの巨人の一人として「進撃の巨人」の姿で登場した。当初はエレンの傀儡としてアルミンたちと敵対したが、座標に辿り着いたアルミンの説得を受けたジークの想いに呼応し、始祖討伐の協力を行った。