藤美学園3年A組の担任教師である彼は、地元の有力な政治家である
紫藤一郎の息子です。表向きは人格者として知られていますが、内面は非常に歪んでいます。彼の少年時代は悲惨で、母親が酒に溺れて亡くなったことや、父の地盤が異母弟に継がれたことから、
紫藤家に対する憎しみを抱くようになり、性格が大きく歪んでしまいました。
その後、彼は
紫藤家を破滅させるためにわざと従順なふりをし、
麗の父である
正の捜査が
一郎に及んだ際には、
一郎の命令で
麗の成績を改竄し、留年させました。政治家の息子であるため、扇動が得意で、学園脱出後にはマイクロバス内で家族の安否確認を優先する
孝たちと、立て籠もりを主張する生徒たちとの対立を利用し、リーダーに名乗りを上げました。数で勝る後者の同意を得てリーダーとなり、
孝たちが去った後も残った生徒たちを統率しましたが、彼のカリスマ性は危険な方向に発揮され、車内はモラルの崩壊した空間となっ
てしまいました。
やがて
高城邸に逃げ込みますが、
麗から徹底的に拒絶され、「殺す価値もない」と言われる屈辱を味わいます。
麗とのやり取りを見て彼の異常性を見抜いた
壮一郎によって、生徒たちと共に追放されました。その後、電磁パルスの影響で制御不能に陥り大破したマイクロバスから
角田や
美玖と共に逃げ延び、新床第三小学校に現れました。
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