ラミリス

ヴェルダナーヴァによって創造された精霊女王は、かつてのギィとミリムの争いを仲裁する過程で力を大きく失い、妖精族に転落した。彼女は「迷宮妖精」とも呼ばれ、魔王の中でも最も古い存在の一人で、数千歳を超える年齢を持つ。外見は金髪に緑と黒のメッシュが入り、身長は約30センチで羽の生えた少女の姿をしている。彼女は勇者に聖霊の加護を与える役割を持ち、リムルとはウルグレイシア共和国の精霊の棲家で初めて出会い、後に魔国連邦に迷宮を作り移住した。

彼女の魔素量が限界に達すると、子供を産んで転生を繰り返す特性があり、そのため精神的に幼い言動が目立つ。好奇心が強く臆病な性格だが、大口を叩くことからリムルには「口だけ番長」と評されることも。自身の能力の限界を理解していない面もある。精霊工学に精通しており、精霊の棲家で聖霊の守護巨像を完成させていたが、それはリムルによって破壊され、代わりにベレッタが彼女の配下となった。リムルの味方として行動を共にし、魔王たちの宴に参加する手助けをした。

以前は孤独なニート生活を送っていたが、ヴェルドラを師匠と呼び、親しくなる。魔国連邦に移住してからは、トレイニーたちも配下に加わり、迷宮を利用したビジネスを確立し、職務と報酬を得るようになった。魔国連邦の戦力として、リムルと共に迷宮十傑を束ね、70万の帝国軍を迎え撃つ役割を果たす。

戦闘能力はまだ発展途上だが、固有能力「迷宮創造」により、迷宮を創出し、その中で生死を自在に操ることができる。この能力はヴェルダナーヴァが神でなくなった際に失われた権能の一部が宿ったもので、天使や悪魔には分類されない特殊なスキルである。