エルマ / 上井 エルマ(じょうい エルマ)

エルマ / 上井 エルマ(じょうい エルマ)

Elma, 艾爾瑪
性別:
声優: 高田憂希

キャラクター紹介

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異世界のドラゴン(雌)。人間の姿では、抜群のプロポーションと暗い髪色のセミショートヘア、黒のレオタードのような肌着の上に淡い紫の着物を纏った成人女性に変身し、ポセイドンの三叉の矛のような武器を持っています。人間界では市井に紛れて暮らすため、TPOに応じた服装で過ごしています。ドラゴンとしての姿は、手足が無く鰭がある細長いリヴァイアサンのような体にイッカクのような一本角を持ったドラゴンです。
秩序を重んじ、人間に対してやや融和的な立場をとる「調和勢」に属するドラゴンで、「調和勢」のNo.2であるテルネの孫です。人間界の均衡を乱しかねないという理由でトールを連れ戻すために小林さんの家へやって来ましたが、食いしん坊な性格を逆手に取られ懐柔され、その後は魔法で人間の経歴を作り、生活費を稼ぐために「上井 エルマ」を名乗り小林さんの会社に就職し、一介のOLとして人間界での生活を始めます。
面目で良識を持った正義感の強い性格ですが、一本気で猪突進、融通が利かなくなる部分もあります。何よりも食べ物(特に甘味)に対する執着心が底抜けに強く、「人間界に干渉しない」という理由で食事を摂っておらず空腹だった所に、小林さんに渡されたクリームパンを食べてその美味しさに涙が出るほど感激して以来、人間界のグルメの虜になってしまっています。人間に対しては種族としての優越感こそ持っていますが、会社の同僚かつ先輩である小林さん滝谷をはじめ会社の上司や先輩社員に対してもタメ口で話をする部分以外はそれほど露骨に示すことはなく、目上の人間にはきちんと礼節や敬意を表して接しています。その一方で、人間たちに利用された過去を持つためどこか距離を置いている部分をファフニールに見抜かれているほか、仲が良かったはずのトールと人間が元で仲違いをしてしまい、逆に人間を見下していたトールが今は人間と仲良くなっていることが、図らずもふたりの仲を拗らせる一因となっています。トールとは表向きにはいがみ合いながらも内心では依然として友情を抱いており、トールがエルマと過ごした時間はやがてトールが「自由」を求めるようになった一因となっています。
ドラゴンとしての実力はトールと同格であり、特に純粋なパワーは他のドラゴンをも凌ぐレベルを持つ一方で、生来持つ特殊能力の違いから、異世界への門を開ける魔力は持っておらず、自力では元の世界に帰れないなどの弱点もあります。人間界のものよりも効力のあるお守りの作成を得意とするほか、千里眼の使い手であり、それを応用して社員全員のスケジュールを細かく把握してみせる荒業を披露しています。ドラゴンとしての学習能力も高く、仕事上必要な知識をはじめ、人間社会を学ぶ一環として六法全書を暗記しています。トールたちとは違い水棲も可能で、かつて海中を棲み処としていた際に釣り人に釣られたことがあり、魚の習性 (釣りやすいポイント) にも詳しいです。人間以外の動物にも分け隔てなく接しますが、敵意を向けてくるものに対しては容赦しない一面もあります。
OLとして働き始めた当初はパソコンの使い方すら知らず、職場のマスコット的な扱いとなっていましたが、生来の面目さやドラゴンとしてのスペックの高さ、小林さんからの丁寧な指導もあって短期間で小林さんと渡り合えるほどの速度で仕事をこなせるようになっています。限定スイーツの販売列に並ぶのが目的で定時帰宅に繋がる待遇改善を訴えるなど、食欲に裏付けられた図抜けた行動力が部署全体を巻き込むこともあります。給料で人間界の食べ物を買い漁って楽しんでおり、大抵の場合は食料を入れた買い物袋を幾つも提げており、特にたい焼きやアイス、プリンなどを好んで食べています。「季節限定」や「期間限定」などの限定モノにも弱く、お店の前で周囲の迷惑を顧みずに長時間悩んでしまうこともあります。人間界での居住先は賃貸物件に落ち着いており、小林さんの周囲にいるドラゴンたちの中で唯一独り暮らしをしています。大飯食らいであるが、いくら食べても太らないどころか、「太る=身体が大きくなる(闘いに強くなる)」というドラゴンならではの価値観を持っているため、暴飲暴食する件については気にしていません。
元の世界では人間たちの争いをドラゴンの力を用いることで調和し、人間たちから「奇跡を起こす聖海の巫女」と呼ばれて崇められていました。これらの行動を「ルール違反」として粛正すべく現れたトールと互いに興味を持ち、「人間の本質を見極める」ためにしばらく行動を共にしていましたが、彼女の崇拝者たちがやがて宗教を作り、組織と階級を生み出していったことから価値観の食い違いが生じ、ドラゴン態での壮絶な大喧嘩を経て、袂を分かつことになりました。それ以来、トールとは互いに仲の悪さを公言するようになりますが、小林さんからは「喧嘩する程仲がいい関係」であると見られているほか、ファフニールトールのエルマへの態度は「形だけの怒りや殺意による照れ隠し」であると語っています。
実は人間界にやってきた目的がトールとの仲直りであったことを大粒の涙を溢れさせながら吐露し、拳を交えながらも互いの本音をぶつけ合ったことで、長きにわたるふたりの諍いにひとまずの区切りをつけています。
アニメ版では、人間界にやってきたのが初秋ごろ(十五夜、お月見の時期)となっています。イベント事には食べ物に釣られて必ず顔を見せています。
スピンオフ作品『カンナの日常』ではカンナをはじめ子どもたちと遊んであげる面倒見の良さを見せています。『エルマのOL日記』では主人公を務め、会社の戦力として力を振るう傍ら、女性社員達との交流といったOLならではの日常が描かれ、節々で見せるポンコツさに「食べ物がからむと色々抜ける」と小林さんから評されています。トールを連れ戻したい理由として、「(勢力に関係なくトールと行動を共にしていたころのような)楽しい日々をまた過ごしたいから」という個人的な目的も含まれており、エルマがトールに対して友好的な想いを抱えていることが描写されています。

(最近編集した: K K  )

(最後の編集時間: 2024年8月13日18:18)

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