トール / 小林 トール(こばやし トール)

トール / 小林 トール(こばやし トール)

Tohru, 托尔, 朵露
性別:
声優: 桑原由気

キャラクター紹介

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本作のドラゴン側の主人公は、スラブ神話のドラゴン(雌)で、人間界ではメイド服を着たブロンドのツインテールの成人女性に変身しています。彼女のドラゴンの姿は火の蛇に似ており、名前の由来は「人間界の作家」であることが本人と父親のダモクレスから明かされています。
元の世界では「混沌勢」の中核として戦いに従事しており、神との戦いで重傷を負い、人間界の山中で死を待つばかりでした。しかし、酔っぱらって迷い込んだ小林さんが神剣を引き抜いたことで命を取り留め、恩返しのために小林さんの「メイド」として暮らし始めます。
彼女は明るく献身的で一途、物腰柔らかで気配り上手、生面目で几帳面・綺麗好きという、まさにメイド向きの性格です。小林さんとは初対面で意気投合し、種族や性別を超えた愛情を抱いています。小林さんのおだてに乗りやすく、頼まれごとを安易に引き受けたり、説教をしているつもりが丸め込まれたりすることもあります(この様子を小林さんからは「ちょろゴン」と称されます)。
自信過剰なところがあり、自分を「究極のメイド」と断言し、小林さんに貢献していることを誇りますが、小林さんから否定されたり皮肉を言われても気にしません。小林さんに近づく者には男女を問わず敵意を剥き出しにし、友人や同僚に対しても殺意を向けることがありますが、幼いカンナには寛容で世話を焼いています。ルコアファフニールとも仲が良く、小林さんからは仲間想いと評されています。
メイド服はメイド喫茶の制服を模したもので、小林さんからは「メイドじゃなくコスプレ」と説教されることがあります。服自体は鱗を変化させたもので自由に変化させることが可能です。角は人間態の時でも常に生やしています。豊満なバストを持ち、「ドラゴン("D"ragon)なだけにDカップ」と公言していますが、実際には人間基準よりも大きいです。自分の尻尾を食べて美味しいと信じており、小林さんに食べさせようとします。魔法を用いた「48のメイド技」を駆使することができます。
人間社会では小林さんの親戚「小林 トール」と名乗り、ご近所付き合いや商店街の店主らとの交流もそつなくこなしています。愛想の良さや礼儀正しさが無自覚に幸いし、小林さん以外の人間を「劣等種」「下等生物」と見下していますが、嫌悪しているわけではありません。
ドラゴンとしての強大な力は人間態でも変わらず、炎のブレスやレーザービーム、魔法、人外級の身体能力を行使できますが、力尽くで解決しようとして失敗することもあります。破壊を信条とするドラゴンとして生きてきたため、物騒で悪悪しい発言を取ることも多いです。デパートの建物を「聖騎士共の本拠地を思い出す」と嫌がったり、クリスマスを「あいつの息子の(誕生日)?」と嫌悪するなど、異世界での経験に基づいた見方をして人間界の文化に負の反応を示すことがあります。生贄文化には懐疑的であり、特に「村の娘を差し出せ」というロリコン嗜好をドラゴンの一般的イメージにされることに不満を持っています。
混沌勢の代表格であるダモクレスの娘として、また本人の強大な力と共に名の通った存在であり、戦いの日々の傍ら、愛情を受けて育てられていましたが、ある日父の言いつけに従い、世界を巡り様々な知見を得る旅に出ます。人間や神との終わりの見えない戦いの虚しさや、ドラゴンの勢力間抗争やそのしがらみに不自由さを抱きはじめ、その思いは様々なドラゴンとの交流や盗賊の少女との出会いを経て「自由」への渇望へと変わり始めます。やがて「神さえ潰してしまえば戦いは終わる」との考えに至り、単身で特攻し死闘を繰り広げた結果として、瀕死で異世界へ落ち延びることで「自由」を得ることはできたものの、その引き換えに初めて知った孤独と恐怖に打ち震えていたところで小林さんと出会います。そして彼女に惹かれ、共に暮らすことを選び、「小林さんのメイド」となったことを明かしています。
小林さんとの時間を謳歌する傍らで、「ドラゴンと人間の共生」の難しさや「自身 (ドラゴン) と小林さん (人間) との寿命の差」という宿命の前に苦悩しますが、少しづつ乗り越え、小林さんと共に過ごす現在を大切にする姿は、他のドラゴン達に少なからぬ影響を与えています。
アニメ版では、出会いが晩冬から初春ごろの出来事として設定され、出会いからのおよそ1年間の日常や四季折々のイベントを通じて、小林さんのかけがえのない「メイド」となっていく姿が描かれています。
スピンオフ作品『カンナの日常』では、小林さんとともにカンナの成長を見守り、時には一緒になって遊んでいます。異世界と関わりのない者(リコ)に魔法や異世界の存在を披露したがるカンナを収めるなど、父である終焉帝の異世界交流に関する教えを年少者に説くような描写があります。『エルマのOL日記』では、小林さん宅の台所を預かる主婦としての側面も描かれ、昔の彼女を知るエルマには「あのころからは考えられない所帯染みっぷり」と感嘆されています。

(最近編集した: K K  )

(最後の編集時間: 2024年8月13日18:18)

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