潮田 広海（しおた ひろみ）

渚の母は、外見上は上品で美しい女性です。彼女は夫と離婚しており、渚と二人で暮らしています。普段は穏やかですが、気分が落ち込んだり気に入らないことがあると、急に怒り出すことがあります。渚に対しては、自分の望む進路や行動を強制し、従わないと暴力を振るうこともあります。

彼女は学生時代に勉強で挫折し、一流大学や名門商社に入れなかったことに強い劣等感を抱いています。そのため、渚に「あなたのため」と言いながら、自分の思い通りに進ませようとします。また、両親に勉強ばかりを強制され、容姿を磨くことができなかった経験から、自分の子にはおしゃれを教えたいという願望を持っています。しかし、渚が男性であったことに失望し、長髪や女装を強要し、娘の代わりとして扱うことがあります。このような歪んだ愛情と執念は、渚に恐れられています。

渚を本校舎に戻すためにE組の担任と面談を希望しましたが、殺せんせーに母親としての愚かさを指摘され、逆上しました。その後、渚にE組校舎への放火を強要しましたが、渚が自分の思いを告白し、殺し屋Mを撃退したことで息子の成長を認め、E組に残ることを許可しました。

学園祭の際には、渚がE組に残りたがっていた理由や「我が子と自分は別の存在」であることを理解し、渚の希望する道を進ませることを誓いました。殺せんせーの存在が公になった際には、渚がやろうとしていたことを知り、彼が正しいと思うことをするよう伝えました。そして、夫と再び話し合い、復縁することを決め、卒業式で渚に「家族3人」としてやり直すことを伝えました。