赤羽 業（あかばね カルマ）

出席番号1番の赤髪の少年は、フランクで飄々とした性格を持っています。彼の両親はインド文化に影響を受けており、そのため彼の名前は少し変わっていますが、彼自身はその名前を気に入っています。彼は善良な優等生ですが、自分の「正義」を大切にするあまり、他人と衝突することが多いです。物語の始まりでは、集団リンチを受けていた先輩を助けるために暴力沙汰を起こし、停学処分を受けていました。

彼は渚の親友で、3年間同じクラスに在籍しています。喧嘩が強く、暴力的な高校生を倒すことができるほどの腕前を持っています。また、頭の回転が速く器用で、渚からは「凶器やだまし討ちの基礎なら群を抜いている」と評されています。さらに、烏間の防御技術を見て習得し、実戦に取り入れるなど、戦闘面でのセンスが非常に優れています。しかし、悪戯好きな一面もあり、拘束した相手に辛子やわさびを使ったり、女装した渚の写真を撮ったりすることもあります。

他者に対する警戒心が強く、それが喧嘩の強さの一因となっています。E組に入る前から渚の暗殺の才能を見抜いており、表面的には良好な関係を保ちながらも警戒心を強めていました。停学を機に一時的に疎遠になりましたが、E組で再会した後も表面上は良好な関係を続けていました。しかし、3学期の初めに殺せんせー暗殺を続けるべきかどうかの議論が起こり、渚への感情が爆発し、サバイバルゲームで決着をつけることになりました。最終的には渚の強さを認めて降伏し、和解後はお互いを呼び捨てで呼ぶようになりました。

彼は元々素行不良で、授業を勝手に抜けることがありましたが、成績は優秀でした。そのため、元担任の大野からは依怙贔屓されていました。しかし、A組のトップ成績の生徒に暴力を振るい大怪我をさせたことで、大野から責められ、E組に落とされました。この経験から教師に対する不信感を抱くようになり、殺せんせーに対しても精神的に「教師として殺したい」と考えるようになりました。最終的には崖から身を投げながら殺せんせーを狙いましたが、殺せんせーの能力と責任感に救われ、明るい表情を見せるようになりました。

一学期期末テストでは、サボり癖と慢心から努力を怠り、得意科目の数学の順位が下がる挫折を経験しました。しかし、それを機に精神的に成長し、普久間島では「相手を侮らず、敬意を持って警戒する」姿勢でグリップとの戦いに勝利しました。二学期中間テストでは学秀と1点差で学年2位、同期末試験では学秀を抜いて全教科で満点を取り、学年1位となりました。

高校受験では、椚ヶ丘を外部試験で受験し合格しました。最終暗殺計画に際してのE組の最終ミッションでは、クラス全体の指揮を担当し、「使えるものは何でも使う」戦略で成功を収めました。椚ヶ丘高校では学秀とトップ争いを繰り広げ、7年後には国家公務員試験に合格し、経済産業省で研修を行っています。髪型が変わり、身長も185cmまで伸びています。