潮田 渚（しおた なぎさ）

出席番号11番の彼は、物語の語り手であり、実質的な主人公です。水色の髪をピッグテールのように結んでいる少年で、周囲からも自他共に認められる草食系の性格を持っています。彼は殺せんせーを追い詰める過程で観察力を磨き、常に殺せんせーの特徴や弱点をメモしています。身長が低いことを気にしており、賞金を手に入れたら「身長を買いたい」と考えています。

彼の外見は少女のようで、女装をすると男子に好まれるほどの美少女になりますが、精神的には男であり、女子のように扱われることを嫌がっています。彼は基本的に下の名前で呼ばれていますが、これは両親が離婚しているためで、父方の名字に戻っても違和感がないようにするためです。

母親の広海からは歪んだ愛情で生き方や進路を強制されていますが、彼女を憎むことはなく、彼女を危機から救った際に自分の思いを伝え、進路についても文化祭での対話で了承を得ました。父親とは良好な関係を保っています。

成績不振でE組に落とされ、元同級生や元担任から見放されて絶望しますが、殺せんせーへの自爆テロ未遂を経て、劣等感は少なくなりました。英語のテストで学年6位を取るなど、学力は高いです。

運動能力や戦闘力は高くありませんが、暗殺の才能に恵まれており、鷹岡との対決戦で勝利を収めるなど、その才能が証明されています。ロヴロからも高く評価され、夏休みに特別講師として訪れた彼から必殺技を伝授されました。

彼は暗殺の才能に戸惑いを抱きますが、母親を守った後は「誰かを守るために使いたい」と考えるようになります。殺せんせーの過去を知った際には、暗殺の任務に迷いを抱えつつも、恩師の命を救う方法を模索します。

高校受験では『蛍雪大学付属高校』に補欠合格し、繰り上げ合格となります。大学進学後の進路についても考え始め、殺せんせーのような教師になりたいと決意します。

最終暗殺計画の際には、E組一同に提案をし、最終ミッションに臨みます。最後には自らの要望で殺せんせーに止めを刺しました。後に両親は復縁し、一家での生活を取り戻しています。

7年後、彼は「市立極楽高等学校」の教育実習生となり、身長は160cmとあまり変わっていませんが、E組で培った力を生かして教師への道を進んでいます。『卒業アルバムの時間』では、そのまま「市立極楽高等学校」に就職し、學峯からも講師のスカウトを受けています。

実写映画版では、短髪でナヨナヨした言動をとる少年として描かれ、B組に幼馴染の斎藤綾香がいる設定が追加されています。