ルーシー・モード・モンゴメリ

「組合」の従弟（アプレンティス）で、髪を2つに編んでいる19歳の女性。誕生日は11月30日、身長165センチメートル、体重44キログラム、血液型はAB型。ぬいぐるみやおしゃべり、空想、ロマンチックなことが好きで、ケチな人や昔いた孤児院、ひとりぼっちが嫌い。

彼女は失敗が許されないという重圧の中で任務を遂行していた。初めて探偵社を訪れた際、賢治を異空間に閉じ込め、敦と谷崎のすぐ傍でナオミをさらい、周りの人々も巻き込んで彼らに挑戦した。谷崎を瞬時に捕らえ、敦も追い詰めたが、森鴎外の助言を受けた敦に敗北。その後も組合に残留を希望し、メイドとして残ることが許された。

同じ孤児院出身の敦に嫉妬し怒りをぶつけるも、敦が白鯨に幽閉された際に彼も同じ苦しみを味わってきたことを知り、「組合」を裏切って敦をQの人形と共に脱出させた。この時、ギルドが自分の異能に対策をしていることに気づいていたが、敦の性格を考えて問題ないと嘘をついて彼を逃した。

組合壊滅後、武装探偵社の入っているビルの一階にある喫茶店「うずまき」で働き始めた。敦に好意を抱いているような素振りを見せ、敦と同居している鏡花に対してライバル心を抱いている。

福沢が倒れた後、ポートマフィアの手から彼を保護するため、敦と鏡花に頼まれて自身の異能で作り出した異空間「アンの部屋」で福沢の看病を行った。《天人五衰》に探偵社が嵌められた時には、無実を信じて特務課へ直談判し、安吾と共に探偵社の協力者となり、異能空間を敦と鏡花の「拠点」として提供して天空カジノに潜入。ホーソーンの攻撃を受けた敦を異能空間に逃れさせ、さらにホーソーンをアンに捕えさせて閉じ込めた。

彼女の異能「深淵の赤毛のアン」は、ターゲットを異空間『アンの部屋』に転送し、アンと名付けた人形に襲わせる能力。アンとの鬼ごっこに敗れると異空間に囚われ、アンを傷つけることは不可能で、素早く、複数のアンを発現させることも可能。異空間内の時間も操れるため、喫茶店のコーヒー豆の保管も行っている。

異空間から脱出する方法は2つあり、1つはモンゴメリ自身に異能を解除させる方法で、全員が外に出られる。もう1つは異空間に2つ存在するドアから出る方法で、1つは誰でも出られるドアで、そこから脱出すると異空間での出来事を忘れてしまう。もう1つのドアはアンとの鬼ごっこに負けた者を幽閉するドアで、鍵がかかっているが、その鍵はモンゴメリでも使い方がわからないため実質不可能。

能力名はカナダの文豪L・M・モンゴメリの長編小説『赤毛のアン』から取られている。