ハンネス (Hannes)

駐屯兵団に所属する兵士で、酒好きな人物。身長は190cm、体重は88kg。彼はシガンシナ区で勤務しており、かつて流行病にかかった妻をグリシャに救ってもらったことがある。その恩を返したいと考えており、エレンたちが幼い頃から彼らを知っていて、親しくしていた。

845年にシガンシナ区で巨人が侵攻した際、イェーガー一家を助けようと駆けつけたが、カルラの頼みと巨人への恐怖から、子供たちを連れて逃げることを選んだ。その後、トロスト区の駐屯部隊長に昇進したが、カルラを見殺しにしてしまったことに罪悪感を抱きつつ、エレンたちを親代わりのように見守っている。彼はエレンたちの上官であるが、以前と変わらない関係を保っていた。

エレンが超大型巨人に拉致された際には、落ち込んでいたミカサとアルミンを励まし、ライナーたちを追跡することに協力した。鎧の巨人の反撃に巻き込まれたエレンとミカサの前に、カルラを捕食した巨人が現れた時、彼は彼らを守るために立ち向かったが、鎧の巨人の妨害により他の兵士たちの援護を受けられず、奮闘の末にエレンの目の前で食われて戦死した。

彼は生前、シガンシナ区での平穏な生活を愛し、その日常を取り戻すために戦うことを誓っていた。エレンはそれを「まやかしの平和」と思っていたが、彼自身は「あのころの役立たずの飲んだくれ兵士でよかった」と述べていた。