リリルカ・アーデ

本作のヒロインの一人であるリリは、栗色の髪を持つ15歳の小人族の少女で、身長は約100cmです。彼女は元々ソーマ・ファミリアに所属していましたが、アポロン・ファミリアとの戦争遊戯に参加するためにヘスティア・ファミリアに移籍しました。その後、派閥連合による遠征を経て、Lv.2にランクアップしました。

リリはベルの最初のパーティメンバーとして出会い、彼に救われたことで好意を抱くようになります。普段は誰に対しても敬語を使いますが、身内には皮肉や毒舌を吐くこともあります。彼女はオラリオの世故に通じており、金に対しては非常にがめつく、ファミリアの会計係も務めています。

本編8巻では、リリの勇気を認めたフィンから求婚されますが、ベルを支えたいという気持ちからこれを断ります。リリは少なくとも3歳の時点でソーマの眷族となり、物乞いをしていました。6歳の時点では神酒欲しさに金儲けに奔走していました。戦闘力が弱いためサポーターとなりましたが、冒険者に虐げられ続けたことで冒険者を憎むようになり、ファミリアからの脱退資金を得るために冒険者を騙して盗賊まがいの行為をしていました。

戦闘ではサポーターとして活躍し、自身の能力と体格の範囲内で相手の身体能力をコピーできる変身魔法を使用します。物語の初期から豊富なダンジョン経験を活かしてパーティの参謀的な役割を果たし、物語が進むにつれて指揮官の役割も担うようになります。「派閥大戦」では派閥連合の指揮を任されるまでに成長します。

作者によれば、リリのヘスティア・ファミリアへの加入の描写は本編2巻でベルがリリに放った台詞と対応付けられているとのことです。また、リリは当初、才能のないキャラクターとしてランクアップさせない予定でしたが、編集長の助言を受けて、これまでの修羅場を考慮し、成長しないのは不自然だと考え直してランクアップさせることにしました。