ディーノ

第2世代の魔王であり、眠る支配者として知られる堕天族の一員である彼は、かつては始原の七天使の中の熾天使であり、ヴェルダナァーヴァの命により地上の安定を守る監視者として地上に留まっていた。しかし、その後堕天族へと堕落し、3柱の一人となる。彼の外見は濃い紫の髪に銀色のメッシュが入っており、常に眠たそうな目をしているが、見た目は高校生程度の若々しい青年に見える。

彼は魔王たちの宴でリムルと初めて会い、その後の展開でダグリュールの元を追われ、ギィの推薦でリムルの元へと身を寄せることになる。彼は働くことに対して消極的で、数百年も自分で金を稼いだ経験がなく、自分のお金で飲食したこともない。しかし、迷宮で働くことになり、仕事を楽しむようになり、仲間意識も芽生えていく。

彼は大罪系ユニークスキル「怠惰者」を持ち、これを使って対象を眠りに誘う能力を持つ。さらに、天使系究極能力「至天之王」を保有し、自分のスキルを望むように進化させることができる。ゼギオンとの戦いで「怠惰者」を悪魔系究極能力「怠惰之王」へと進化させるが、その真の力を理解し使いこなせなかった。

彼の裏切りの動機は、天使系究極能力を持つために「正義之王」の力を使えるフェルドウェイの命令に逆らえなかったからである。フェルドウェイがヴェルダナーヴァの娘ミリムを利用しようとする狂気を目の当たりにし、フェルドウェイに従ったことを後悔する。最終的には、ベレッタとアピトに時間を稼がれ、ゼギオンに敗れて彼に刻印を施されるが、迷宮の外部で復活し逃走に成功する。