ゼギオン

リムルによってジュラの大森林で保護された当初は、兜虫と鍬形虫を合わせたような外見の蟲型魔獣で、体長は約50センチでした。リムルに名付けられた後、樹人族の集落の護衛を務めていましたが、トレイニーの推薦により、80階層の守護者としての役割を担うことになります。その後、書籍12巻で蟲型魔人へと完全に変態し、漆黒の外骨格と紅玉のように輝く一本角を持つ細身の人型へと進化しました。さらに、書籍14巻でリムルから魂を受け継ぎ、蟲神（コガミ）としての上位聖魔霊・水霊蟲へと覚醒進化。聖魔十二守護王の一員として「幽幻王（ミストロード）」の称号を授かります。

彼はリムルへの忠誠心が強く、その他のことには興味を示さない寡黙な男です。リムルの細胞と魔鋼が融合した外骨格を持ち、非常に高い肉体性能を誇ります。これが「智慧之王」によって最適化され、ヴェルドラの訓練を受けた結果、書籍13巻時点でリムルに匹敵する能力を持つようになり、ヴェルドラに次ぐ迷宮最強の戦士と評されています。書籍13巻では迷宮に侵攻した帝国軍の精鋭部隊を圧倒し、書籍16巻では裏切り者のディーノを容易く対処しています。

戦闘スタイルは近接戦闘に特化しており、リムル配下の三頂点の一角を担うほどの強さを持ちます。ディアブロにも勝利する可能性があり、ベニマルよりも強いとされています。彼は「夢の終わり（ドリームエンド）」という技を使い、刻印を施した対象が術者の意に反する行動を取った瞬間に心核を破壊します。覚醒進化により、外骨格は神話級に達し、「幻想之王（メフィスト）」という究極能力を持ち、ほぼ無敵となる幻想世界を創り出すことができます。